「省エネ大賞「中小企業庁長官賞」受賞の経緯
株式会社三静工業は、創業以来
「誠実勤勉・良品多産・責任遂行」を社是に掲げ、
あらゆる環境規制にも配慮したモノづくりを通じて、
ステークホルダーの期待に応える企業を目指してきました。
こうした考え方を土台に、
SZP(SANSEI ZERO Project)を組織し、
全社員参加による省エネ・脱炭素活動を本格的に開始しました。
2021年から2024年にかけて、
全社LED化、溶解保持炉のガス停止促進、
溶解保持炉のエネルギー転換などの取り組みを実施。
その結果、3年間でCO₂排出量1,055t、原油換算600kLの削減に成功しました。
これらの継続的な取り組みと成果を報告する機会をいただき、
今回の省エネ大賞「中小企業庁長官賞」受賞に至りました。
なお、SZPの活動は2025年度以降も継続し、
さらなる削減目標の達成を目指しています。
SZP(SANSEI ZERO Project)の取り組み
背景・目的
当社は以前より環境配慮への意識を持ち、
持続可能なモノづくりに取り組んできました。
取引先からの提案をきっかけにカーボンニュートラルへの理解を深め、
全社一体となって行動するため、
**カーボンニュートラル推進プロジェクト「SZP」**を立ち上げました。
SZPでは、CO₂排出量の可視化や設備の見直し、
社員一人ひとりの意識改革を通じて、
実効性のある省エネ・脱炭素の実現を目的としています。
「具体的な取り組み内容」
SZP(SANSEI ZERO Project)では、
「見える化」「設備改善」「人の意識改革」を軸に、
段階的かつ全社参加型で省エネ・脱炭素活動を推進してきました。
見える化
- CO₂算定
(SCOPE1・2) - 目標設定
設備改善
- LED化
- L炉の電化
- Lガス停止
人の意識改革
- 全社員教育
- 勉強会実施
- 全員参加
1.CO₂排出量の可視化と目標設定
燃料(SCOPE1)・電力(SCOPE2)ごとにCO₂排出量を算出し、2021年度を基準年として、2030年までに42%削減を目標に設定。
削減ロードマップを策定し、計画的な改善活動を進めています。
また、これらの取り組みを体系化し、中小企業SBT認定を取得しました。
2.設備改善による省エネの推進
CO₂排出量の大きい設備を中心に、効果の高い改善を実施しました。
- 工場・事務所のLED化
- 溶解保持炉の都市ガスから電気へのエネルギー転換(4基)
- 週末の溶湯汲み出しによるガス炉停止の徹底
これにより、大幅なエネルギー使用量削減を実現しています。
3.生産性向上による間接的な削減
生産管理システムを導入し、在庫削減・工程リードタイム短縮を推進。生産効率を高めることで、ムダなエネルギー消費の抑制につなげました。
4.全社員参加による意識改革
全社員を対象としたカーボンニュートラル教育や勉強会を実施し、「一部の担当者だけでなく、全員で取り組む省エネ活動」を定着。
日々の業務の中で省エネを意識する文化づくりを進めています。
2024年12月 全社員を対象としたSBT講習会
2024年12月 中小機構様と取引メーカ様へ活動報告
これらの取り組みにより、
3年間でCO₂排出量1,055t、
原油換算600kLの削減を達成しました。
取り組みの成果(数値で見るSZP)
SZP(SANSEI ZERO Project)の取り組みにより、
設備改善と全社員参加型の省エネ活動を継続的に実施した結果、
大きな削減効果を数値として実現しました。
CO₂排出量削減の成果
・2021年度 CO₂排出量:約4,700t
・2024年度 CO₂排出量:3,648t
➡ 3年間で1,055tのCO₂排出量削減を達成
(原油換算:約600kL削減)
主な削減要因
・溶解保持炉の電化(都市ガス→電気)
└ 原油換算削減量:約550kL/年
・週末の溶湯汲み出しによるガス炉停止
└ 原油換算削減量:約67kL/年
・工場・事務所のLED化
└ 原油換算削減量:約10kL/年
目標に対する進捗
・2030年目標:CO₂排出量42%削減
・2024年度時点で、着実に削減トレンドを維持
設備投資による直接的な削減に加え、生産性向上や社員の意識改革による間接的な効果も積み重なり、持続的な省エネ活動として定着しています。

今後の展望・2025年度以降の取り組み
SZP(SANSEI ZERO Project)は、省エネ大賞「中小企業庁長官賞」受賞をゴールとせず、
持続的なカーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、
2025年度以降も活動を継続していきます。
今後は、直接部門・間接部門それぞれの特性に応じた改善テーマを設定し、
QCサークル活動も活用しながら、
全社員参加型の省エネ活動をさらに深化させていきます。
また、電力ロガーなどの計測機器を活用し、
設備別・時間帯別・工程別のエネルギー使用状況を把握。
データに基づいたデータドリブンな改善活動を推進します。
これらの取り組みを通じて、
目標設定 → 計画 → 実行 → 評価 → 改善の
PDCAサイクルを継続的に回し続けることで、
2030年のCO₂削減目標達成を確実なものにしていきます。
今後も、業界や企業規模を問わず活用可能な取り組みとして、
省エネ・脱炭素活動の汎用性・波及性を意識しながら、
社会とともに成長する企業を目指してまいります。
All Challenge
― 全員参加で挑むカーボンニュートラル






